推奨馬
・インダストリア(牡)
∟父:リオンディーズ
∟母:インダクティ
∟生産:ノーザンファーム
∟厩舎:宮田敬介厩舎
∟馬主:サンデーレーシング
インダストリアは新潟2歳ステークスを勝ったケイデンスコールの半弟です。ケイデンスコールはNHKマイルで2着まで来ましたし、古馬になったあとも重賞2勝している優秀な馬です。
インダストリアについて兄弟の存在だけで推奨出来るとは思いますが父リオンディーズであることから同じ結果が残せるかは確証がありません。結論がだせなかった事も含め書いていきます。
馬体・測尺
◾️インダストリア(インダクティの2019)の1歳時馬体
![](https://pogmcclane.com/wp-content/uploads/2021/10/FB01ED4A-027F-4BB6-8667-9B54C7C8E18A-1024x699.jpeg)
全体的に可もなく不可もなくといったところです。胴の長さがあるところが良いですし、トモも前足も肉付きはある程度あります。
参考までにケイデンスコールと比較しましょう。
◾️ケイデンスコール(1歳時)
![](https://pogmcclane.com/wp-content/uploads/2021/10/BFD59965-AA9F-45E7-8EAE-D5190B8ED91E-1024x725.jpeg)
ケイデンスコールのほうが圧倒的に良いです。腹回り、トモ、全体のバランスとも非常に良いです。
次に測尺です。同じくインダストリアとケイデンスコールの1歳時を比較します。
◾️インダストリア:1歳時測尺
・体高:154.5 ・管囲:20.6
・胸囲:172.0 ・体重:417
◾️ケイデンスコール:1歳時測尺
・体高:149.0 ・管囲:21.0
・胸囲:166.0 ・体重:403
こう見ると、馬体の見栄えとは逆転しインダストリアのほうが相当良く見えます。インダストリアの現在の馬体重は分かりませんがケイデンスコールの新馬戦時馬体重が464kgですので恐らくその程度には成長しているものと思われます。
血統
◾️インダストリア血統表
∟父母間クロス:Halo5×4(サンデーサイレンス4×3)
![](https://pogmcclane.com/wp-content/uploads/2021/10/85D16C64-3A29-4E86-9156-215794620070.jpeg)
インダストリアの血統構成を語る上で、全兄にケイデンスコールがいる事、また母インダクティは全妹フェイムゲーム/半兄にはバランスオブゲームがいる事など、そもそも語らずとも良血なのは知れております。
全兄ケイデンスコールは「ロードカナロア×母父ハーツクライ」の組み合わせの成功例も多く良いのですが、インダストリアの父はリオンディーズ。
母インダクティの子は過去ケイデンスコールしか成功しておりません。理由は恐らくケイデンスコール以外の子供には父にキングカメハメハの血が無かったためと思われます(Mr. ProspectorとKingmamboの配合はあった)。インダストリアの父リオンディーズはキングカメハメハの血があり期待出来ると考えます。
ただ過去父リオンディーズ×母父ハーツクライの組み合わせはほぼおりません。一旦リオンディーズ産駒の活躍馬を並べて傾向を見てみます。
◾️アナザーリリック
∟父母間クロス:サンデーサイレンス4×3、Northen Dancer5×5
![](https://pogmcclane.com/wp-content/uploads/2021/10/02AC45F6-4DBA-40F5-A2BB-69B3B56CD486.jpeg)
◾️ヴァーンフリート
∟父母間クロス:サンデーサイレンス4×4、Mr. Prospector4×5、Nureyev5×5
![](https://pogmcclane.com/wp-content/uploads/2021/10/66422622-D766-4542-A222-388B922419BB.jpeg)
◾️オタルエバー
∟父母間クロス:サンデーサイレンス4×3、Northen Dancer5×5
![](https://pogmcclane.com/wp-content/uploads/2021/10/470474CF-4D62-425E-AE4E-D9BB827F43FE.jpeg)
◾️ヴェールクレール
∟父母間クロス:サンデーサイレンス4×4
![](https://pogmcclane.com/wp-content/uploads/2021/10/9B1E3228-4129-40A8-85F3-446187E3F7E0.jpeg)
◾️ピンクカメハメハ
∟父母間クロス:Northen Dancer5×4
![](https://pogmcclane.com/wp-content/uploads/2021/10/A35F76F1-A17C-4648-AA3E-B2FD81D3A40A.jpeg)
以上です。
リオンディーズ産駒血統構成に完全なる傾向というものは無いものの以下をおさえておけば良いと考えます。
①基本的にはサンデーサイレンスクロスが必要
②Northen Dancerクロスも有効
③Northen Dancer系の血が同時に配合されていると更に良い(Danehill・Danzig・Lyphardが代表格)
④テスコボーイの血も有効
インダストリアは①と③に該当。良いと思います。ハーツクライに加えLyphard配合ですので素晴らしい結果が残せそうです。
話はそれますが、オタルエバーの血統表は素晴らしいですね。『父母間クロス:サンデーサイレンス4×3、Northen Dancer5×5』に加えDanehill配合。来年こういった構成の馬がいれば即POG指名しても良いでしょう。
調教
インダストリアの新馬戦最終追い切りが以下の通りです。
![](https://pogmcclane.com/wp-content/uploads/2021/10/17F6D5A7-AC5D-4A8B-A3E6-34208602AA2E-1024x576.png)
余裕残しと言いますか、さほど促さずとも前に進む点、実際のレースでも良い結果が生まれそうです。
また宮田厩舎ですが2021年10月3日までで所属の2019年産駒は全部で3頭勝ち上がっています。うち1頭はフォラブリューテです。同じように勝ち上がりに期待しております。
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