推奨馬
・ヴィンテージボンド(牡)
∟父:キズナ
∟母:ヴィンテージドール
∟生産:ノーザンファーム
∟厩舎:西園正都厩舎
∟馬主:サンデーレーシング
サンデーレーシングの2019年産駒のキズナ産駒はこの馬のみです。サンデレーシングのキズナ産駒といえば2021年NHKマイルで2着に入ったソングラインでしょう。以前ヴィンテージボンドについては以下記事で紹介していました。
血統面等、ヴィンテージボンドの魅力について解説していきます。
馬体・測尺
◾️ヴィンテージボンド(ヴィンテージドールの2019)の馬体

一歳募集時のものです。キズナ産駒らしい胴長の馬体です。腹回りも丁度良くトモの大きさも問題ありません。強いて言えば全てが丁度良すぎて強調点が見出せないです。ただキズナ産駒はそういう所かもしれません。
参考までにアスクワイルドモアの2歳時と比較します。
◾️アスクワイルドモア

全体構造はアスクワイルドモアとヴィンテージボンドは似ています。ただこのアスクワイルドモアの写真は2歳時ですが、ヴィンテージボンドのほうが迫力を感じます。アスクワイルドモアは札幌2歳ステークスで2着まで来ました。
更にソングラインの1歳募集時とも比較します。
◾️ソングライン

ソングラインの馬体はまた全く違う形態です。性別も違いますので同率比較にはなりませんが、馬体の見栄えとしては胴はさほど長くなく、ただ腹回りのボリュームは際立っています。この2頭と比較してもヴィンテージボンドは見栄えすると思います。先ほど「強調点は見出せない」とは記載したものキズナ産駒同士ではいい馬体のようです。
次にヴィンテージボンドの測尺です。
◾️ヴィンテージボンドの測尺(1歳時)
・体高:150.0 ・管囲:19.8
・胸囲:166.5 ・体重:359.0
1歳時、これは相当小さいです。この当時であれば推奨出来る状況にありません。ただ馬体重は460kg程度まで成長しているようですので問題なさそうです。
血統
ヴィンテージボンドの最大の推奨点ですがこの血統構成です。
◾️ヴィンテージボンド
∟父母間クロス:Halo4×5、Lyphard5×4、Northen Dancer5×5

以前から当ブログで記載の通りキズナ産駒はとにかく父母間Haloクロスの血統構成が有効であります。
今年もアスクワイルドモアが同血統構成で札幌2歳ステークスで好走しました。参考までに父母間Haloクロスの血統構成の馬の血統表を並べます。
◾️アスクワイルドモア
∟父母間クロス:Halo4×4、Lyphard5×5

◾️ソングライン
∟父母間クロス:Halo4×5、Hail to Reason5×5

◾️ファインルージュ
∟父母間クロス:Halo4×5、Northen Dancer5×5

◾️ディープボンド
∟父母間クロス:Halo4×4、Lyphard5×4、Northen Dancer5×5

◾️クリスタルブラック
∟父母間クロス:Halo4×4、Hail to Reason5×5×5

全ての馬にHaloのクロスがあります。これらキズナ産駒の5頭はPOG期間中に活躍もしています。また同時にNorthen DancerやLyphardのクロスも有効のようです。
またヴィンテージボンドは母父ホワイトマズルです。キズナ×母父ホワイトマズルの組み合わせの例は少ないですが、新潟2歳ステークスで3着までに来たフラーズダルムがおります。
◾️フラーズダルム

フラーズダルム自体はHaloクロスはありません。ただNorthen DancerとLyphardのクロスが共通項としてあります。
ヴィンテージボンドの血統構成はHaloクロスと母父ホワイトマズルの成功例もあり素晴らしいものとなっております。
その他
◾️サンデーレーシングのキズナ産駒
過去5頭おりうち3頭がPOG期間に2勝馬となっています。
・ソングライン
∟POG期間戦歴:紅梅S1着、NHKマイル2着
・ルリアン
∟POG期間戦歴:1勝クラス1着
・セファーラジエル
∟POG期間戦歴:白百合S1着
この点好走率も高く素晴らしいですね。
◾️サンデーレーシング×西園正都厩舎の相性ですが、かなり厳しいです。活躍馬はクッカーニャのみです(POG期間戦歴:アネモネS3着、忘れな草賞3着など)。この点は懸念事項です。
◾️今後の予定としては、恐らく2021年10月9日に阪神競馬場での新馬戦出走予定です。調教ですが以下がヴィンテージボンドのようです。

時計が分かりませんが手応えは良かったです。合わせたウインバグースは新馬戦2着まで来ておりましたのでヴィンテージボンドにも期待できる所と思われます。
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