推奨馬
①ウィズグレイス(牝)
∟父:ディープインパクト
∟母:カラライナ
∟生産:社台ファーム
∟厩舎:国枝栄厩舎
∟馬主:社台サラブレッドクラブ
②マジカルキュート(牝)
∟父:ディープインパクト
∟母:ソーマジック
∟生産:社台ファーム
∟厩舎:音無秀孝厩舎
∟社台サラブレッドクラブ
この2頭を比較する意味は一般的にはありませんが、父がともにディープインパクト産駒、同じ性別、同じく社台サラブレッドクラブ所属馬であり、更には同じ募集価格であることから個人的にPOG選択において比較したくなったわけであります。
ディープインパクト産駒牝馬の各年代別第○子比較
比較するために、まずディープインパクト産駒の牝馬として何番目に生まれたものが良いのか傾向を見ていきます。
【2018年産駒】
・アカイトリノムスメ
∟POG期間戦歴:クイーンC1着、優駿牝馬2着
∟生産:ノーザンファーム
∟第4子
・サトノレイナス
∟POG期間戦歴:桜花賞2着、阪神JF2着
∟生産:ノーザンファーム
∟第5子
・エンスージアズム
∟POG期間戦歴:フラワーC2着
∟生産:社台ファーム
∟第4子
・パープルレディー
∟POG期間戦歴:ゆりかもめ賞1着
∟生産:岡田スタッド
∟第5子
【2017年産駒】
・マジックキャッスル
∟POG期間戦歴:クイーンC2着、ファンタジーS2着
∟生産:社台ファーム
∟第5子
・スマイルカナ
∟POG期間戦歴:フェアリーS1着
∟生産:木田牧場
∟第4子
・デゼル
∟POG期間戦歴:スイートピーS1着
∟生産:社台ファーム
∟第1子
・リアアメリア
∟POG期間戦歴:アルテミスS1着
∟生産:ノーザンファーム
∟第2子
【2016年産駒】
・グランアレグリア
∟POG期間戦歴:桜花賞1着
∟生産:ノーザンファーム
∟第1子
・カレンブーケドール
∟POG期間戦歴:スイートピーS1着、優駿牝馬2着
∟生産:社台ファーム
∟第2子
・ダノンファンタジー
∟POG期間戦歴:阪神JF1着
∟生産:ノーザンファーム
∟第3子
・ラブズオンリーユー
∟POG期間戦歴:優駿牝馬1着
∟生産:ノーザンファーム
∟第7子
平均3.5歳。意外に4〜5歳もおおいこと。あとノーザンファーム一辺倒と思いきや社台ファーム頑張っています。
ウィズグレイスとマジカルキュートですが以下の通りです。
◾️ウィズグレイス
∟第1子
◾️マジカルキュート
∟第7子
ウィズグレイスは第1子、マジカルキュートは第7子。2頭の差は極端ですが、両方の数字には好走例がありますが、「社台ファーム生産のディープインパクト産駒牝馬」のくくりでいくと第1〜5子の間からしか好走例がないため、この点はマジカルキュートは若干劣勢の思えます。
血統面
マジカルキュートは全姉のマジックキャッスル等兄弟が好走しておりますので説明は省きます。
ウィズグレイスの母カラライナはCurlinの配合です。Curlin配合の馬を確認しましたがPOG期間好走した馬がおりませんでした。またカラライナは母方だけででDeputy Ministerのクロスになっており非常に珍しいです。
母カラライナですが、戦歴を見ると米国のベルモントパーク競馬場で行われる「エイコーンステークス(G1)」を2015年に勝利しているようです。
エイコーンステークス勝ち馬ですが日本に入ってきているのだと調べて初めて知りました。
・2009年勝ち馬
∟ギャビーズゴールデンギャル
∟主な輩出馬:ダイワギャバン
・2012年勝ち馬
∟コンテスティッド
∟主な輩出馬:ギベオン、サトノフウジン
・2014年勝ち馬
∟スウィートリーズン
∟主な輩出馬:ディアスティマ
ギベオン、サトノフウジン、ディアスティマはPOG期間でも活躍していますし、血統自体は違うものの同じエイコーンステークス勝ち馬でディープインパクトとの配合という点、共通していますのでそこまで悪いとは思っていません。
ただここはどうしてもマジカルキュートの方が優勢に思います。
参考までに母カラライナがエイコーンステークスを勝利した際の映像がこちら。いい勝ち方ですね。
馬体
・ウィズグレイス
・マジカルキュート
写真の撮影方法の問題だとは思いますが、どちらかというとウィズグレイスの方が良いです。パワーはマジカルキュートのほうがありそうな具合ですが、ウィズグレイスのほうがトモ周りが上がっているため好みであります。
(「トモが上がっている」←という表現一般的な言い方ではないため意味はこちらの記事参照願います)
厩舎
両方とも名門ですので、「2018年産駒以前のディープインパクト産駒×社台ファーム生産馬」のくくりで検証します。
・ウィズグレイス管理:国枝厩舎
∟該当馬:17頭
∟POG期間勝利馬:11頭
∟勝ち上がり率:64%
∟主な活躍馬:カレンブーケドール、マジックキャッスル、ベストディール
・マジカルキュート管理:音無厩舎
∟該当馬:7頭
∟POG期間勝利馬:4頭
∟勝ち上がり率:57%
∟主な活躍馬:クランモンタナ、ベアトリッツ
並べると、圧倒的な差です。率はたったの7%差ですが、国枝厩舎は重賞連帯しておりますが音無厩舎は全くなし。
結論
・血統面ではマジカルキュートが優勢
・ただし血統×生産×厩舎で考えるとウィズグレイスが優勢
ウィズグレイスの社台ファームの調教の動きがPOG2歳馬カタログ2021-2022で映像を見ることができます。足の回転が良いように見えます。
↓↓(左)
30分57秒から開始します。
またマジカルキュートは7月17日(土)福島5R・新馬(芝1800m・牝馬限定)戦に戸崎騎手で出走を予定しているようで、先週も坂路終い12秒台で駆け上がっているようです(51.9→37.8→24.5→12.3)。非常に良い時計です。坂路調教が良い音無厩舎は良くレースに直結するためいい結果が生まれる可能性が大きくなってきたと思います。
この2頭は東西に分かれ、年末に阪神マイルG1で集うなんてことがあるかも。
応援しています。
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