【POG】【推奨】フォースタークルックの2020

推奨馬
馬体
血統
母：フォースタークルックについて

推奨馬

・フォースタークルックの2020（牝）
　∟父：Kingman
　∟母：フォースタークルック
　∟生産：ノーザンファーム
　∟厩舎：木村哲也厩舎
　∟馬主：社台オーナーズ

社台オーナーズのKingman産駒の紹介です。POGまくれーんのブログでKingman産駒は初の紹介です。Kingmanといえば何と言ってもシュネルマイスターの存在でしょう。NHKマイルと毎日王冠を制覇。マイルCSではグランアレグリアに次ぐ2着とものすごい活躍であります。

Kingmanですがイギリスの馬で以下の通りマイル程度の距離で素晴らしい成績をおさめています。

以下は2014年のサセックスステークス（G1）を勝利したときの映像です。

2014 Qipco Sussex Stakes – Kingman – Racing TV

映像を見る限り、シュネルマイスターのまんまという印象です。最後の直線で芝を蹴り上げながら猛烈に追い込んできています。子供にもこの切れ味とパワーが受け継がれているのだと思います。

馬体

フォースタークルックの2020の馬体は以下の通りです。

◾️フォースタークルックの2020

これは凄い馬体です。全体的に相当なボリュームを感じさせてくれます。トモの迫力、十分な腹回り、また前足から首にかけての雰囲気も素晴らしいものです。競走馬としてデビューの際にはもっと研ぎ澄まされた馬体になるのでしょうが、現時点でもほぼ完成形に近い状態であると思えます。

参考までに他のKingman産駒と比較します。

◾️シュネルマイスター

◾️エリザベスタワー

日本国内で重賞制覇したKingman産駒の2頭です。馬体の作りはこの2頭はさすがです。特にエリザベスタワーは良い見栄えです。フォースタークルックの2020の馬体はどちらかといえばエリザベスタワーに近いです。
とはいえ正直この3頭の見栄えは差があります。Kingman産駒は母馬の特徴を引き出すのかもしれません。フォースタークルックの2020はもう少し前足の筋肉が前方に突き出すようですと最高ですが若干その点は不足していると思えます。
ただシュネルマイスターもその点あまり良いとは言えません。Kingman産駒はそれでも走るのですから気にしなくても問題ないのだと思われます。

血統

フォースタークルックの2020の血統表

◾️フォースタークルックの2020の血統表
　∟父母間クロス：Northen Dancer5×5×5

父母間クロスは記載の通りNorthen Dancerがあります。
まずKingmanの血統ですがDanzigからのNorthen Dancer配合。Gone WestからのMr. Prospector配合、ダンシングブレーヴからのLyphardなど日本でも活躍馬を多く輩出している血統が配合されています。
フォースタークルック自体ですが、Storm catとRobertoの配合があります。またGlorious Songも配合されていますので6代目にはHaloの配合があるということです。父母間クロスにはなっていませんが日本での適正は高そうです。

それでは他のKingman産駒と血統を比べてみましょう。

他Kingman産駒の血統構成

◾️シュネルマイスター
∟父母間クロス：Northen Dancer5×5、Kris4×5

◾️エリザベスタワー
∟父母間クロス：Danzig4×5、Northen Dancer5×4、Kris4×4、Mill Reef5×5

◾️モンゴリアンキング
∟父母間クロス：Mr. Prospector5×3、Northen Dancer5×4×5、Lyphard5×4

◾️ドメスティックスペンディング（Domestic Spending）
∟父母間クロス：Northen Dancer5×5、Mr. Prospector5×4

◾️ペルシアンキング（Persian King）
∟父母間クロス：Danzig4×4（Northen Dancer5×5）、Kris≒Diesis4×4

◾️パレスピアー（Palace Pier）
∟父母間クロス：Northen Dancer5×4、Mr. Prospector5×4

シュネルマイスターとエリザベスタワーは重賞勝ち、モンゴリアンキングは新馬戦1着（その後は着外）、ドメスティックスペンディングとペルシアンキングとパレスピアーの3頭は海外のG1競争で勝利した経験のある馬です。

Kingman自体がMr. ProspectorやNorthen Dancerを配合しているためか、どの馬もクロスが多いです。

Kingman産駒の勝ち馬血統構成共通項・条件

以下まとめます。

①父母間でNorthen Dancerクロスがある
②父母間でMr. Prospectorクロスがある
③父母間でDanzigもしくはLyphardクロスがある
④母にSadler’s Wells配合がある
⑤母にRoberto配合がある
⑥母にStorm cat配合がある
⑦父母間でKrisクロスがある

フォースタークルックの2020ですがこのうち①⑤⑥が該当。これで言うとフォースタークルックの2020の血統構成は最低条件は満たしているものの、あまり評価は出来ません。

特徴的なのはシュネルマイスターとエリザベスタワーにあるKrisのクロスです。日本で重賞勝利しているこの2頭にこれが共通しているのは非常に興味深いです。この2頭には他にもSadler’s Wells配合があることも共通しています。
KrisとSadler’s Wells配合がないモンゴリアンキングは新馬戦勝利止まりです。

海外に目を向けこの条件が存在するのか確認したろこと、存在するようです。特にペルシアンキングはお手本のような構成となっており①③⑤⑥⑦で条件を満たしています。⑦条件の満たし方は「Kris≒Diesis」ですので、改めて有効性を表す結果となったと思います。

フォースタークルックの2020に⑦（＝母父間Krisクロス）と④（＝母にSadler’s Wells配合）がないのは残念ですが、世界に目を向けると⑤⑥条件にも有効性はあるようですので、評価を落とす必要は無さそうです。