推奨馬
・フォーブス(牝)
∟父:ディープインパクト
∟母:ゴーイントゥザウィンド
∟生産:千代田牧場
∟厩舎:藤原英昭厩舎
∟馬主:飯田正剛
ノーザンファーム生産馬ではないディープインパクト産駒での注目馬です。千代田牧場のディープインパクト産駒といえ朝日杯FSを勝ちましたダノンプラチナが真っ先に思い浮かびます。千代田牧場は外国馬の繁殖牝馬も独自に導入しておりその流れでバディーラを導入しダノンプラチナは生まれたようです。今回紹介するフォーブスも母ゴーイントゥザウィンドは外国から輸入され導入されているようです。
馬体
◾️フォーブス(ゴーイントゥザウィンドの2019)
馬体ですが最高とは言えません。腹回り・前足など各部位自体に良いところはありますが、全体的なバランスにおいて若干懸念する所があります。
特に腹回りが、写真の方向で言うところの右斜め上に切り上がっている所が気になります。ディープインパクト産駒を何頭か紹介してきましたが基本的に背中と腹回りが平行になっていてそのままトモに繋がっていく形状の馬が多いです。
参考までに以下レッドランメルトの記事を見ていただくと分かりやすいと思います。
血統
◾️フォーブス(ゴーイントゥザウィンドの2019)
フォーブスを推奨する最大の理由はこの血統構成にあります。「ディープインパクト×母父Tapit」の組み合わせです。
現時点で「ディープインパクト×母父Tapit」の血統構成の馬は全部で11頭おり6頭がPOG期間で勝ち上がっています(POG期間勝ち上がり率54%)。うち1頭はグランアレグリアがいますので「ディープインパクト×母父Tapit」の血統構成は既に有名になっております。
そこで「ディープインパクト×母父Tapit」の血統構成の活躍馬と血統比較します。
◾️グランアレグリア(母タピッツフライ)
◾️レフトゥバーズ(母テルアケリー)
◾️アルーシャ(母ザズー)
この3頭の血統表を見て思うことは以下の通りです。
①父母間のクロスは成立していない
②母の中で血統のクロスがある
③「②」がない場合は母の血の中に父ディープインパクトと好相性の血統配合がある
グランアレグリアは①と②が該当し②はNijinskyのクロス。
レフトゥバーズは①と③が該当。②が無かったので理由を探した所、Storm catの配合があり納得しました。
アルーシャは①と②が該当し、②はMr. ProspectorとNijinskyがクロスする濃い配合。
フォーブスは①と②が該当。②はMr. Prospectorのクロスです。同時に配合されているフォーティナイナーが特徴的ですがこれ自体はディープインパクトとの配合で構想例はなく推奨には至りません。いずれにしてもフォーブスは血統構成自体は過去の「ディープインパクト×母父Tapit」の血統構成の活躍馬の条件を満たしていると言えます。
母馬自体の比較
前項で紹介しました、グランアレグリア・レフトゥバーズ・アルーシャに加え、今回のフォーブスとの母馬自体の成績を比較します。
◾️ゴーイントゥザウィンド(フォーブス)
・成績:1着3回、2着6回、3着2回、4着以下1回
重賞勝利は無かったようですが成績は安定していたようです。
◾️タピッツフライ(グランアレグリア)
・成績
・映像
∟ジャストアゲームステークス(G1)芝1600m
◾️テルアケリー(レフトゥバーズ)
・成績
・映像
∟デビュータントステークス(G1)オールウェザー1400m
◾️ザズー(アルーシャ)
・成績
・映像
∟レディーズシークレットステークス(G1)ダート1700m
フォーブス以外の他3頭は全てノーザンファーム生産馬ですので母馬成績はさすがといったところではあります。この点はどうしても見劣りしますが、フォーブスの母馬ゴーイントゥザウィンドの安定感が受け継がれている事に期待するばかりであります。
最後に
調教映像が挙がっていました。
特に促さずとも前に進む勢いを感じました。時計もなかなかのものです。藤原調教師ですから上手く調整してくれるものと思っています。
2019年産駒で調べる限り父ディープインパクト×母父Tapitの血統構成の馬はこの1頭のみでした。貴重な存在です。
この血が爆発することに期待しています。
コメント