推奨馬
▶︎【馬名】ダノングレイ
▶︎【父名】エピファネイア
▶︎【母名】リリーズキャンドル
▶︎【馬主】ダノックス
▶︎【調教師】矢作 芳人
▶︎【生産者】ノーザンファーム
▶︎【誕生日】2022年3月29日
▶︎【生まれ順】第3子
ダノングレイ(リリーズキャンドルの2022)。
セレクトセール2023にダノックスが1億4300万円で落札した高額なエピファネイア産駒です。POGまくれーんとしてリリーズキャンドルの子を扱うのは2回目で以前ダズリングブレイヴを扱いました。Saxon Warrior産駒で血統構成も良く期待しましたがPOG期間に1勝止まりと残念な結果。現時点ではその他兄弟も振いませんが、2021年産駒を野田みづきオーナー、そして今回の2022年産駒をダノックスが落札していることからこのご夫婦が何かしら期待している血筋なのでしょう。
その母リリーズキャンドルですが2歳牝馬限定レース、2018年開催のマルセルブサック賞(G1: Marcel Boussac-Critérium des Pouliches)を勝っています。以下がレースの様子です。
いいですね。ものすごい勝負根性で最後の直線先頭に立ちます。素晴らしい。
馬体
見解
▶︎1歳時馬体
セレクトセール時の歩様動画です。立ち姿はまさに「エピファネイア産駒」のお手本といったとことです。完全に長方形であり、この長方形型がエピファネイア産駒のあるべき姿であります。特にトモの迫力はたまりません。
歩様を見ていただくと右側面からの映像でもある程度後ろ足を後方に伸ばしているのが分かりますが、左側面に切り替わった際が本当に良く見えます。首を力強く使えておりトモもしなやかに動いています。
測尺評価(1歳時)
▶︎【体高】152.0
▶︎【胸囲】174.5
▶︎【管囲】20.5
▶︎【体重】435kg
ダノングレイ(リリーズキャンドルの2022)の測尺は全く問題ありません。
POG期間の活躍馬の多くが『体高→150台、胸囲→170台、管囲20以上』となっており、ダノングレイ(リリーズキャンドルの2022)は全て満たしております。
一応補足として兄弟のダズリングブレイヴも測尺は完璧でした。測尺条件を満たしているだけでは兄弟間の際は見出せなかったことだけ記載しておきます。
血統
▶︎【血統表】
ダノングレイ(リリーズキャンドルの2022)の血統構成ですが初見では懸念しかないと思っておりました。一旦エピファネイア産駒の血統構成における成功条件を整理します。
【エピファネイア産駒血統構成成功条件】
1:父母間でサンデーサイレンス4×3、Hail to Reason5×5の構成がある
2: 父母間で「1」とは別路線でHaloクロスがある
3:父母間でSadler’s Wellsのクロスがある
4:父母間でNorthen Dancerのクロスがある
5:母方にDanzigの配合がある
6:母方にMr. Prospector配合がある
7:母方にKrisの配合がある
8:母方にトニービンの配合がある
9:母方にLyphardの配合がある
ダノングレイ(リリーズキャンドルの2022)が満たしているのは条件4、5、9。またRoberto系のKris.Sの配合があるのが興味深いです。
ただし母方にサンデーサイレンスがおりません。これは相当問題であると考えます。他に推奨てんがないか無理矢理ですが7代目まで遡ります。
リリーズキャンドルの父StyleVendomeの血統表ですが先ほど述べたKris.SがRoberto配合であること、Miswakiから Mr. Prospector配合、HighestHonorはGrey Sovereign系ですのでトニービンは配合と同等、DanceOfLeavesにはSadler’s Wells配合がありエピファネイア産駒に必要な配合が多数あります。ダノックスはここまで見られての落札だったということでしょうか。
ダノックスは20221年産駒の活躍馬としてダノンエアズロック、ダノンマッキンリー、ダノンデサイルと3頭を送り出していますが、この3頭に共通する事項としては母方にサンデーサイレンスが全くないのです。ダノックスはそういった意味では新時代を切り拓こうとしているのか。期待と不安が織り混ざる状況であります。
補足事項
術歴は特にないです。
あとは2歳時の馬体、厩舎で最終判断しましょう。
※2024年4月23日追記:矢作 芳人厩舎と判明。
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