推奨馬
・レッドバリエンテ(牡)
∟父:ディープインパクト
∟母:サボールアトリウンフォ
∟厩舎:中内田充正
∟生産:社台ファーム
∟馬主:東京サラブレッドクラブ
東京サラブレッドクラブのディープインパクト産駒です。母サボールアトリウンフォ(Sabor a Triunfo)については2018年に続き2年連続でディープインパクトの子を産んでいます。2018年産駒は競走馬にはなれませんでしたが満を辞して2019年産駒は競走馬登録されました。
母サボールアトリウンフォですがチリの年度代表馬となった牝馬であります。実際のレースを紹介します。チリの2013年「ラテンアメリカ賞(G1)」です。
母サボールアトリウンフォの主な競争成績は以下の通りです。
『ディープインパクト×南米血統』の組み合わせはいかレッドランメルトの際に述べた通りトレンドであり期待膨らむ所であります。
馬体・測尺
◾️レッドバリエンテの一歳時馬体
いい馬体です。何よりもトモの形が一歳時から素晴らしくいいです。垂れ下がっている様子はなく皮膚の中にしっかり詰まっており今後の成長も期待させる筋まで見えます。首の長さもちょうど良く背中・腹回りも全てバランスが良いです。
次に測尺です。
◾️レッドバリエンテ一歳時測尺
・体高:156.0 ・管囲:20.0
・胸囲:167.0 ・体重:394
小さいです。馬体重はせめて400kg以上は欲しいところでした。馬体写真とはかなり違った印象です。且つ誕生月が5月と遅生まれですのでデビュー時までに成長出来るか心配な所ではあります。
調教
2021年10月14日の栗東坂路調教の様子です。
これが強烈でした。3歳1勝馬ピーニャと合わせて相当な余裕を見せていました。時計こそそこまで早くはないですが全く促さずこの時計が出ているんですから、本気になるとどこまでも伸びていきそうな予感です。
現時点ではデビュー予定はまだ決まっていないようですが、それにしてもこの調子が続けば勝ちは間違いなさそうです。
血統
◾️レッドバリエンテの血統表
この母父Dance Brightlyというのが珍しいです。色々調べましたが他に馬が見つかりませんでした。中身にはMr. ProspectorとDanzigの配合があります。
父母間クロスはNorthen Dancerのみです。母父Storm catがよくディープインパクトとの好相性血統として取り上げられますが、その場合も同じくNorthen Dancerクロスが成立しますので同じ効果は期待できます。
またDanzigもディープインパクトとは相性がよくダノンプレミアムやジェンティルドンナにも入っています。
クロス成立はありませんがNijinskyも配合があります。日本競馬において活躍馬に見られる配合が多く含まれていますが正直なところあまり南米血統っぽくないというのが印象としてあります。
その他
◾️チリの年度代表馬との配合における相性
過去チリの牝馬の年度代表馬との配合の成功例を確認すると、「ソラリア(Solaria)」がいました。ソラリアはディープインパクトとの配合でカレンブーケドールを産んでいます。ソラリアとディープインパクトとの配合は他にもありますが成功例はカレンブーケドールのみです。ソラリアの成績を見てみましょう。
一番上のエルダービーの様子がこちらです。強いですね。
強いて言えばチリの牝馬の年度代表馬との配合の成功例はカレンブーケドールのみであり、他にはありません。例えばベルワトリングという馬もチリの年度代表馬ですがディープインパクトとの配合で良い結果は残せませんでした。
南米血統配合で今年レッドランメルトも勝ち上がりましたが、チリとアルゼンチンとでは単に「南米」という括りにはできないのかもしれません。
ディープインパクト産駒としてレッドバリエンテも勝ち上がって欲しい所であります。
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