推奨馬
▶︎【馬名】リンクスティップ
▶︎【父名】キタサンブラック
▶︎【母名】ダンスウィウキトゥン
▶︎【馬主】サンデーレーシング
▶︎【調教師】西村 真幸
▶︎【生産者】社台白老ファーム
▶︎【誕生日】2022年3月4日
▶︎【生まれ順】第5子
リンクスティップ(ダンスウィズキトゥンの2022)。
兄のデュアルウィルダー(Yoshida産駒)から注目している血統です。母ダンスウィズキトゥンについての競争成績についての情報は少なくアメリカで3勝はしているようですが目立った成績はありません。
母ダンスウィズキトゥンは第3子までアメリカで種付けを行っていたようです。それまでは日本では馴染みの少ない種牡馬との交配が続いていました。第4子のデュアルウィルダーでYoshida産駒が生まれます。Yoshidaは外国馬ですが父はハーツクライですので、初のサンデーサイレンス系種牡馬と交配。デュアルウィルダーの未勝利戦勝ち上がりの力はなかなかのものでした。
今回のリンクスティップ(ダンスウィズキトゥンの2022)はそういった経緯を経て、今回初めて正当な日本国種牡馬との交配となりました。
また視点を変えて、POGの成功にあたっては高確率で当たりが潜んでいる「サンデーレーシング所属牝馬」の中でどれを引くかが勝敗を左右するといっても過言ではないと思っており、更にはリンクスティップ(ダンスウィズキトゥンの2022)には「当たり」の要素が多いように思えております。
馬体
見解
▶︎1歳時馬体
リンクスティップ(ダンスウィズキトゥンの2022)の1歳時馬体がこちら。
足長の馬体が印象的です。全体的に細身の体型ですので若干の頼りなさは残しつつも、トモの形はよくハリがあり、更には筋肉の筋を見え締まりがあります。また前足の付け根部分にもしっかり筋肉が乗っているように見えます。
またこれは余談ですが、リンクスティップ(ダンスウィズキトゥンの2022)の体型はキタサンブラック産駒としてイクイノックスの1歳時馬体に似たような雰囲気です(イクイノックス1歳時馬体:こちら)。
総合的にはイクイノックスの馬体の方が上です。ただ近い要素があることはここで述べておきます。
測尺評価(1歳時)
▶︎【体高】156.5
▶︎【胸囲】175.0
▶︎【管囲】19.6
▶︎【体重】419kg
リンクスティップ(ダンスウィズキトゥンの2022)の唯一の懸念点はこの測尺です。
POG期間活躍馬の多くが「体高150台、胸囲170、管囲20台」という値になっており、その中で管囲が足りません。ここは純粋に懸念事項と捉えていいでしょう。
ただし先ほど馬体を見た際に受けた細身の印象とは裏腹に脅威は175ありこの点の測尺は足りています。2歳時の馬体が力強い様子に変貌していればこの懸念はあれどPOG指名価値はあると考えます。
血統
▶︎【血統表】
リンクスティップ(ダンスウィズキトゥンの2022)の血統構成を確認していきます。まずはキタサンブラック産駒の成功馬に共通する血統構成を整理しましょう。
【キタサンブラック産駒成功条件】
1:5代目以内にHalo配合あり
2:5代目以内にNureyev配合あり
3:5代目以内にLyphard配合あり
4:5代目以内にフレンチデピュティ配合あり
5:5代目以内にSadler’s Wells配合あり
6:5代目以内にMr. Prospector配合あり
このうちリンクスティップ(ダンスウィズキトゥンの2022)は「条件5」「条件6」を満たしています。
興味深いのがEl Pradoの配合。日本馬でEl Prado配合で活躍している馬は何頭かいますが、繁殖牝馬でいえばディープインパクト産駒のサンクテュエールを産んだヒルダズパッションが有名です。El PradoからのSadler’s Wells配合はサンクテュエールを例にとると同じウインドインハーヘア配合のある父キタサンブラックとの相性はある程度期待出来るはずです。
また別路線でSadler’s Wellsがもう1本。更にはKingmamboの配合がある点も心強いところです。Kingmambo配合が4代目にあるということは先ほど挙げた「条件2」にあたるNureyev配合があるということですので非常に良いです。
補足事項
リンクスティップ(ダンスウィズキトゥンの2022)は術歴もありません。測尺の部分を懸念として挙げましたが、所属の西村真幸厩舎も一昨年ファントムシーフでクラシックを沸かせましたし、サンデーレーシング所属牝馬の中ではリンクスティップ(ダンスウィズキトゥンの2022)の期待値は高い方だと考えます。
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