【POG】【推奨】アイリッシュパール(ホームカミングクイーンの2020)

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【2020年度産駒推奨】


推奨馬

アイリッシュパール(牝)
 ∟父:Saxon Warrior
 ∟母:ホームカミングクイーン
 ∟生産:ノーザンファーム
 ∟厩舎:栗田徹厩舎
 ∟馬主:サンデーレーシング


今回はサンデーレーシングのSaxon Warrior(サクソンウォリアー)産駒、アイリッシュパール(ホームカミングクイーンの2020)をPOG2022-2023期の推奨馬として紹介致します。

Saxon Warrior産駒の紹介は以下、ダズリングブレイヴ(リリーズキャンドルの2020)とスカイラー(トレジャリングの2020)に続き3頭目であります。

アイリッシュパール(ホームカミングクイーンの2020)を語る上で欠かせないのが、母ホームカミングクイーンの競走馬としての能力、また繁殖牝馬としての能力この2つであります。

母ホームカミングクイーンについて

アイリッシュパール(ホームカミングクイーンの2020)の母ホームカミングクイーンはアイルランドの牝馬です。

競争成績は以下の通り。

2012年の英国1000ギニー(G1)を勝った経験を持ちます。英国1000ギニー(G1)は英国の牝馬クラシック戦の1つ。距離は1600m程度ですので日本においては桜花賞のような位置付けと考えてもいいでしょう(ここは個人的価値観)。重賞も複数勝利する本当に素晴らしい馬です。

実際の2012年英国1000ギニー(G1)の映像が紹介出来なかったため、その前哨戦にあたるレパーズタウン1000ギニートライアル(GⅢ)の映像を見ていくこととしましょう。

Homecoming Queen 1,000 Guineas Trial Stakes 2012 G3

根性の馬です。最後まで全く譲りません。このレパーズタウン1000ギニートライアル(GⅢ)でも強さは存分に知ることが出来ますが、本当に凄いのは本番の英国1000ギニー(G1)なのです。母ホームカミングクイーンは最後の直線で後続を完全に置き去りにしブッチギリの勝利をおさめます

更には母ホームカミングクイーンの父Holy Roman Emperor(ホーリーローマンエンパイア)も相当な強者でG1競争を2勝。まさに勝つために生まれてきた様な血筋であります。

アイリッシュパール(ホームカミングクイーンの2020)は母ホームカミングクイーンの第5子に当たります。これまでの4頭は全て外国馬です。興味深いのは4頭とも全てGalileo産駒だということです。Galileoは説明不要の世界的超有力ですので、4代にわたり連続でGalileoとの交配が行われたということは、それだけ母ホームカミングクイーンが認められた繁殖牝馬だということでしょう。

その4頭の中でHoly Roman EmperorとShaleの2頭は重賞戦線で活躍した馬です。特にShaleはG1競争を勝利した経験を持ちます

Shaleの主な成績はこの通りです。それでは実際のレースを見てみましょう。

モアグレイススタッドステークス(G1)の映像です。これも先ほどの母ホームカミングクイーンのレースを彷彿とさせる根性が感じられる内容です。

ライアンムーア騎手を背に駆け抜ける姿はたまりません。

あとで述べますが正直なところPOGまくれーんのPOG馬選定としてはアイリッシュパール(ホームカミングクイーンの2020)はダウリングブレイヴ(リリーズキャンドルの2020)やスカイラー(トレジャリングの2020)よりも劣勢だと考えておりました。血統構成が劣勢に思えたからです。

ただしここまで冒頭から述べております通り母馬の競走馬としての実績、繁殖牝馬として実績でいうとこのホームカミングクイーンが二、三枚上手と言えるでしょう。それではアイリッシュパール(ホームカミングクイーンの2020)の本質に迫っていきましょう。

馬体

アイリッシュパール(ホームカミングクイーンの2020)の1歳時馬体

これがアイリッシュパール(ホームカミングクイーンの2020)の1歳時馬体です。

良い馬体です。全体的に牝馬ながら力強さを感じさせる馬体ですね。
首の長さが短いのが若干気になるところではありますが、まず目に飛びこんでくるのがトモです。肉付きが良く形も素晴らしいです。牝馬ながらの腹回りのボリュームも好印象で、更には前足の肉付き。前方に突き出るような形状になっていること、また足の付け根自体にもしっかり筋肉が乗っており、実際のレースでは最後の直線他馬に負けない爆発力まで備えていそうな雰囲気であります。

感覚ではありますが、主戦場はマイルになりそうに感じます。ただその距離における守備範囲内では素晴らしい力を発してくれそうな未来を予感させます。

他Saxon Warrior産駒との1歳時馬体比較

Saxon Warrior産駒が当記事作成時点ではまだ競走馬デビュー出来ておりませんが、ダズリングブレイヴ(リリーズキャンドルの2020)とスカイラー(トレジャリングの2020)の1歳時馬体を紹介します。

◾️ダズリングブレイヴ(リリーズキャンドルの2020)


◾️スカイラー(トレジャリングの2020)

感覚ではありますが、Saxon Warrior産駒のこの3頭を見ているとある程度共通項があるように思えます。

背中の具合が若干下がり気味であること、トモの形状、あと前足の前方に突き出ている雰囲気の肉付き加減です。この3頭の中で最も筋肉質なのが今回紹介するアイリッシュパール(ホームカミングクイーンの2020)です。同じ牝馬で言えばスカイラー(トレジャリングの2020)も立派ではありますが、アイリッシュパール(ホームカミングクイーンの2020)のほうがより立体的であり力強さを感じます。アイリッシュパール(ホームカミングクイーンの2020)の馬体はPOG馬推奨に値すると考えます。

血統

アイリッシュパール(ホームカミングクイーンの2020)の血統表


◾️アイリッシュパール(ホームカミングクイーンの2020)
父母間クロス:Northen Dancer5×5×5、Danzig5×4(デインヒル4×3)

Northen Dancer系血統の宝庫のような構成となっています。これにディープインパクトが入っているわけですから血統構成は申し分ないです。

血統構成を考察する

アイリッシュパール(ホームカミングクイーンの2020)の血統構成について他のSaxon Warrior産駒との比較も交えながら考えていきます。

①過去の母ホームカミングクイーンが産んだ子との比較
冒頭で紹介した通り、母ホームカミングクイーンは過去4頭のGalileo(ガリレオ)産駒を輩出しております。血統表を以下紹介します。

◾️Shale(他兄弟も共通)
父母間クロス:Northen Dancer3×5×5

Galileoが父ですと4代目にMr. Prospector配合が際立ち、このNorthen Dancerクロスの能力を高めてくれている印象を受ける配合です。また父がGalileoで母方にDanehill(デインヒル)配合についてはFrankel(フランケル)と共通しており、そういった事を意識した配合であると感じます
あまりにもの「こじつけ感」は否めませんが、Frankel産駒自体が日本で結果を出せておりそれと同系統の配合であること、これにディープインパクトの血の配合があることで 日本競馬適正値が上がること、これらの理由から兄弟比較としても遜色ない結果が期待出来ると考えます。

②Danzigクロスが成立していること
これはサトノダイヤモンド産駒のサトノグランツ(チェリーコレクトの2020)の記事で書いたことですが、「ディープインパクトの子の種牡馬においてDanzig配合があるものは父母間でDanzigクロスが成立すると良い」というものです。

ミッキーアイル産駒がこの構成で成功しています。
Saxon WarriorにもDanzig配合があり、アイリッシュパール(ホームカミングクイーンの2020)は父母間Danzigクロスが成立しております。これは期待して良いと考えます。

③補足(若干の心もとなさ)
特に「懸念点」とも言い難いところではありますが、強いて言えばアイリッシュパール(ホームカミングクイーンの2020)の血統配合における魅力は①②事項のみで他にはないというのが正直なところです。

「母がホームカミングクイーンである」←本来はこの言葉で完結するのですが、例えば以下ダズリングブレイヴ(リリーズキャンドルの2020)の血統表をご覧下さい。

◾️ダズリングブレイヴ(リリーズキャンドルに2020)
Northen Dancer5×5、Danzig5×4、Lyphard5×5

ダズリングブレイヴ(リリーズキャンドルの2020)の血統表を見ると、Northen DancerクロスとDanzigクロスに加え、Lyphardクロスがあります。更にはディープインパクトとの配合で効力を発揮するStorm Birdの配合までもがあり、何かしらと「良さを後押しする要素」が含まれています

アイリッシュパール(ホームカミングクイーンの2020)にはそういった要素がありません。ここはもう一押し欲しかったところであります。


以上です。
POGまくれーんとしてはSaxon Warrior産駒は日本で成功すると考えております。古馬になってまでの活躍は何とも言えないところですが少なくともPOG期間ではクラシックに通用する要素はあると考えます。アイリッシュパール(ホームカミングクイーンの2020)が母ホームカミングクイーンと同じように日本の牝馬クラシックを制するようなことがあれば非常にロマンチックな出来事となりますね。

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