【POG】【推奨】フリームファクシ(ライツェントの2020)

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【2020年度産駒推奨】


推奨馬

フリームファクシ(牡)
 ∟父:ルーラーシップ
 ∟母:ライツェント
 ∟生産:ノーザンファーム
 ∟厩舎:須貝尚介厩舎
 ∟馬主:金子真人ホールディングス


今回は金子真人ホールディングスのルーラーシップ産駒、フリームファクシ(ライツェントの2020)を紹介します。金子真人ホールディングス所有のルーラーシップ産駒は過去1頭存在しません。初の組み合わせです。意外なことですね。
金子真人ホールディングスはここ最近ではディープインパクト、キングカメハメハ、ラブリーデイ、クロフネ、ブラックタイドなどの自身の過去所有馬の種牡馬産駒を中心に所有されていますが、他にもジャスタウェイ、ハービンジャー、ロードカナロア、Justify、Dark Angelなど多彩なラインナップであるにもかかわらず、ルーラーシップ産駒は初
今回紹介するフリームファクシ(ライツェントの2020)の登場を待っていたかのような感覚すら覚えます。金子真人ホールディングスとしては母ライツェントの馬を2年連続所有することとなります。1つ兄のハービンジャー産駒:リューベック(ライツェントの2019)は新馬戦勝利後、若駒ステークスを制しPOG期間2勝を挙げています。

リューベックはセレクトセールで6600万円で落札されたのに対し、フリームファクシ(ライツェントの2020)は1億5400万円と2倍以上の落札価格まで上昇し、恐らくはセレクトセールの中でも注目の1頭だったのでしょう。
母ライツェントといえば何よりもハービンジャー産駒のディアドラを産んだことが一番話題に挙がることなのでしょうが、今回はその点全く意識せず記事を書きます。
繰り返しですが金子真人ホールディングスが2年連続落札という点は良い意味で非常に気になるところであります。可能な限り金子真人ホールディングス側で見えている視野を想像しながらまとめていきます。

馬体

フリームファクシ(ライツェントの2020)の1歳時馬体

全体のバランスは悪くありません。腹回りのボリュームはある程度あり全体的にガッシリしている印象です。前足の付け根部分の前に出ている筋肉のつき具合がいいですね。前足周り自体にも筋肉はちゃんと備わっており、若干下がり気味の背中からトモに繋がっていきます。トモの形状も力強さを感じます

父は違いますが1つ上の兄、リューベック(ライツェントの2020)の同時期の馬体と比較しましょう。

父の違いが顕著に現れている印象です。リューベックの馬体はまさに「ハービンジャー産駒」といったところで顔の大きさ胴の具合、トモの形状などその特徴そのままといった所であります。
兄弟間の馬体比較はあまり意味をなさないかもしれませんが、フリームファクシ(ライツェントの2020)はかなり小顔な所、またトモの力強さ、後ろ足自体もかなり太めの印象でありまして、相当は推進力を生むものであると期待できます。兄弟間比較でも遜色無いものと考えます。

それからフリームファクシ(ライツェントの2020)が実際の映像を見ていきましょう。セレクトセール2021の1歳馬セッションの映像です。1時間36分から開始します。

セレクトセール2021 生中継 1日目 1歳馬

過去何度もこのYoutube動画を紹介してきましたが、フリームファクシ(ライツェントの2020)は完全に異質です。まずセリ開始後も数秒出てきません。そのままセリ開始であります。出てきて以後相当カリカリした印象で手綱を握っている方に対し敵意剥き出しであります。それだけ闘争心が強いという事と前向きに捉える事も出来ます。気性面での不安は感じますが馬体の見栄えは最高です。光り輝く漆黒の馬体が素晴らしき将来性を描いているようにも思えました。

他ルーラーシップ産駒との比較

他のルーラーシップ産駒とも比較していきます。ここで比較するのは次項記載の「血統」で紹介する馬の1歳時馬体とフリームファクシ(ライツェントの2020)を比較していきます。

◾️グランパラディーゾ(牝)


◾️メールドグラース(牡)


◾️ディアンドル(牝)

この3頭とフリームファクシ(ライツェントの2020)は基本構造が全く違うようです。背中のラインをはじめトモの形状も全く違います。むしろ若干フリームファクシ(ライツェントの2020)の方が迫力に欠ける印象も受けます。
この3頭で言えばディアンドルがまさにお手本という所です。全体的なバランス及び筋肉質な具合が段違いに良いです。フリームファクシ(ライツェントの2020)もトモの形状とハリ具合は悪くはありませんので最終的に2歳時の馬体が公開される事があればそこでPOG選択における最終判断を行うということでも良いかもしれません。

血統

フリームファクシ(ライツェントの2020)の血統表

∟父母間クロス:Northen Dancer5×5、Mr. Prospector4×4、Nureyev5×4

ルーラーシップ産駒は例えばキセキやダンビュライトなどおりますが血統構成が異なります。フリームファクシ(ライツェントの2020)の血統構成として母ライツェントはスペシャルウィークとソニンクの組み合わせと超良血馬であります。ルーラーシップ産駒成功における血統構成の傾向は何通りがあると思っております。

代表的なものとしてリリーノーブル(優駿牝馬2着、桜花賞3着)やリオンリオン(青葉賞1着)など母父クロフネの構成である組、またキセキやワンダフルタウンなど母父ディープインパクトの構成である組など様々ですが、その他の有力なルーラーシップ産駒の血統成功条件として「父母間Nureyev(ヌレイエフ)クロス」というものがあると考えます。
先ほどの「母父ディープインパクト・母父クロフネ」などとも混ざった例がありますがルーラーシップ産駒における父母間Nureyevクロスは強力であると考えます。次項成功例を並べていきます。

ルーラーシップ産駒における父母間Nureyev(ヌレイエフ)クロス成功例

以下ルーラーシップ産駒の父母間Nureyev(ヌレイエフ)クロスが成立しているPOG期間活躍馬の血統表を載せていきます。

◾️メールドグラース

∟父母間クロス:Nureyev5×3、Northen Dancer5×4

◾️フェアリーポルカ

∟父母間クロス:Nureyev5×3、Northen Dancer5×4

◾️リオンリオン

∟父母間クロス:Nureyev5×4、Northen Dancer5×5

メールドグラースは古馬になってから活躍が大きくPOG期間は大寒桜賞3着、500万競争2着止まりではありますが掲載しました。改めてこの3頭は以下が共通しています。

◾️父母間Nureyevクロスが成立
◾️父母間でNureyevと別路線のNorthen Dancerクロスが成立
◾️母馬にサンデーサイレンスの配合あり

更に確認するとNureyevとほぼ同血配合のFairy King配合でもPOG期間成功例が多数おります。
このNureyevとFairy Kingの成功例は同じキングカメハメハ産駒の種牡馬としてロードカナロアでも発生している現象であります。ロードカナロア産駒の解説は以下記事でも述べております。

それでは改めて、Nureyevとほぼ同血のFairy King配合のあるルーラーシップ産駒を見ていきましょう。

◾️テトラドラクマ

∟父母間クロス:Nureyev≒Fairy King、Northen Dancer5×4

◾️グランレイ

∟父母間クロス:Nureyev≒Fairy King、Northen Dancer5×4

◾️ディアンドル

∟父母間クロス:Nureyev≒Fairy King、Northen Dancer5×5

◾️グランパラディーゾ

∟父母間クロス:Nureyev≒Fairy King、Northen Dancer5×4

この通り、Fairy Kingでも同じような効果が得られます。Nureyevと同様、同時にNureyevと別路線で父母間Northen Dancerクロスがあること、母馬にサンデーサイレンス配合があることも共通しております。フリームファクシ(ライツェントの2020)はルーラーシップ産駒としての血統構成成功条件を満たしていることが分かります。

その他血統構成評価点(補足)

フリームファクシ(ライツェントの2020)のその他血統推奨点としては、母父スペシャルウィークである点。これはディアンドルと共通です。
また母ライツェントにはNijinsky(ニジンスキー)配合があることです。Nijinsky配合はスペシャルウィークからの系譜ですのでこの点もディアンドルと共通。またPOG期間の活躍はあまり目立たず古馬になって活躍のムイトオブリガードもNijinsky配合のあるルーラーシップ産駒です。

またここからは懸念とも何とも知れぬ内容を記載します。
フリームファクシ(ライツェントの2020)の母ライツェントにはMr. Prospector配合があります。ルーラーシップを色々確認したのですが母方にMr. Prospector配合のある馬が(ほぼ)存在しません。これは全くの未知数要素です。私としては金子真人ホールディングスがフリームファクシ(ライツェントの2020)を落札した理由はここにあると思っています。ルーラーシップに限らずMr. Prospector配合の馬は底力を備えていると思っております。ディアンドルも母父スペシャルウィークと似たような配合ながらMr. Prospector配合は無し。恐らくディアンドル以上の結果が待っていると期待して止みません。

もう1点、母ライツェントにはソニンクの配合がある点が気になりました。ソニンクといえばNHKマイルで2着に入ったソングラインが思いつくところであります。ソニンク配合のルーラーシップが存在するか確認しました。そうするとソニックベガという馬がいました。

ソニックベガの母父はアドマイヤベガです。POG期間成績はあずさ賞勝利を含む2勝。重賞出走はありませんでしたが同じような配合でもある程度の成績は出せるようです。

厩舎、馬主、血統構成等々、フリームファクシ(ライツェントの2020)のほうが上であることを考えるとこういった未知の要素すら見方につけクラシックでも通用する姿が目に浮かぶ次第であります。

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