推奨馬
・マテンロウウェイ(牝)
∟父:ジャスタウェイ
∟母:ギモーヴ
∟生産:ノーザンファーム
∟厩舎:中内田充正厩舎
∟馬主:寺田千代乃
本日は寺田千代乃オーナーのジャスタウェイ産駒、マテンロウウェイ(ギモーヴの2020)をPOG2022-2023期間の推奨馬として紹介致します。
寺田千代乃オーナーといえば、「ディア」や「マテンロウ」といった冠名で有名な方です。日本競馬界に多数の活躍馬を送り出している馬主の1人であります。
POG期間としては特に2019年産駒の寺田千代乃オーナーの所有馬の活躍はすごかったのではないでしょうか。
2022年シンザン記念(GⅢ)をマテンロウオリオンが優勝。2022年きさらぎ賞(GⅢ)をマテンロウレオが優勝。マテンロウオリオンに至ってはニュージーランドトロフィー(GⅡ)2着、NHKマイル(G1)2着と素晴らしい活躍を見せております。
とは言っても寺田千代乃オーナーのご活躍は今に始まった話ではありません。
2017年弥生賞(G1Ⅱ)2着となったマイスタイル、2017年チューリップ賞(GⅡ)2着となったミスパンテール、2019年青葉賞(GⅡ)を勝ったリオンリオン、少し前で言うと2015年アーリントンカップ(GⅢ)3着となったマテンロウハピネスという馬もおります。
今回寺田千代乃オーナー所有馬の勝ち上がり率データを確認するまでは手配出来ておりません。ただし寺田千代乃オーナーの所有馬がPOG期間中に重賞に通用する馬も最大2頭ということで、期待値の高い馬を選定することでPOG選定馬における構成を補強することが出来ると考えます。
母ギモーヴについて
母ギモーヴですが、父ハービンジャー、母ヒカルアマランサスという血統構成でいえば超良血馬であります。ただ成績は低調でありまして、POG期間では未勝利戦1勝止まり。重賞挑戦は生涯3回。POG期間としてはフラワーカップ(GⅢ)で4着まで来ております。参考までに以下映像をご覧下さい。
最後相当追い込んできますね。まさにハービンジャー×ヒカルアマランサスの子であるといったところであります。母ギモーヴの着順が3着内だった時は全て関西圏の競馬場でした。母母のヒカルアマランサスは古馬になったあとヴィクトリアマイル(G1)で2着するなど輸送にも対応。
今回紹介するマテンロウウェイ(ギモーヴの2020)は牝馬で厩舎は中内田厩舎。長距離輸送無くPOG期間G1競争に出走可能。これも期待高まる所であります。
馬体
マテンロウウェイ(ギモーヴの2020)の1歳時馬体
これがマテンロウウェイ(ギモーヴの2020)の馬体です。まず目に飛び込んでくるのがトモだと思います。大きいですね。肉付きが良く幅もあります。
それから胴の長さです。これもすごく幅があるように見えます。マイルだけでなく2000m程度の距離にも対応出来そうな予感をさせます。前足の筋肉が若干足りなさそうな点は懸念を抱きますがそれ以外の要素が良いです。全体のバランスも「綺麗」とは言い難いものの、低重心で力強さを感じます。
マテンロウウェイ(ギモーヴの2020)はセレクトセール2021年1歳馬セッションで7920万円で落札されました。その際の様子を見てきましょう。8時間41分あたりから開始します。
実際のマテンロウウェイ(ギモーヴの2020)の馬体、これは素晴らしいですね。先ほどの写真と違うのが腹回りです。かなりボリュームがあるように思えます。それが影響してか全体のバランスについては微妙だという先ほどまでの印象は完全に払拭され、低重心でものすごくまとまった馬体構成であることが分かります。
他ジャスタウェイ産駒との馬体比較
以下記事で比較していきます。
丁度、同じジャスタウェイ産駒牝馬を記載しておりますので再度紹介します。
◾️アルーリングウェイ(牝)
◾️ルージュエヴァイユ(牝)
◾️アウィルアウェイ(牝)
この3頭と、マテンロウウェイ(ギモーヴの2020)を比較すると馬体基本構造はある程度共通している印象を受けます。この3頭に共通しているのが腹回りのボリュームですね。どっしりしている印象を受けます。先ほど説明した通りマテンロウウェイ(ギモーヴの2020)も写真からは見て取れない腹回りのボリュームがあることが分かっておりますのでこの点は問題なし。
あくまで「写真は」というところですが、馬体の迫力についてはマテンロウウェイ(ギモーヴの2020)はこの3頭に及ばないと思えております。2歳時の馬体で最終判断というところでしょう。
血統
マテンロウウェイ(ギモーヴの2020)の血統表
◾️マテンロウウェイ(ギモーヴの2020)
∟父母間クロス:Halo4×5(サンデーサイレンス3×4)
今回マテンロウウェイ(ギモーヴの2020)を推奨するにあたっての最大の理由はこの血統構成にあります。既にお分かりのとおり、母父ハービンジャー、母母ヒカルアマランサスという構成で超良血馬という見た目は当然のことですが、紐解いていくとジャスタウェイ産駒としての成功条件を多数満たしているのであります。次項で詳しく解説していきます。
マテンロウウェイ(ギモーヴの2020)の血統推奨理由
①血統表6代目以降でLyphardクロスがある
マテンロウウェイ(ギモーヴの2020)の母ギモーヴ自体の血統表を見てみましょう。
◾️ギモーヴ
この通り母父ハービンジャーの構成である時点でお気付きの方も多くいらっしゃるかと思いますが、ハービンジャーにはLyphard(リファール)が存在するため、要はマテンロウウェイ(ギモーヴの2020)はLyphard5×6の父母間クロスが成立しております。
POG期間における血統構成父母間Lyphardクロスが成立している馬の威力は以下記事にまとめております。
この威力は凄まじいもので、POG2021-2022期間でも多数活躍馬が登場しました。詳しくは記事をご覧下さい。なおLyphardクロスは5代目以降のクロスでも有効であります。
②他ジャスタウェイ産駒活躍馬にある血統配合を多数持っている
再度以下記事を紹介します。
この記事でジャスタウェイ産駒の血統構成成功条件は以下内容であると記載しました。
◾️ジャスタウェイ産駒POG期間活躍馬の血統配合
①母馬にDanzig配合あり
②父母間Lyphardクロス配合あり
③母馬にNureyev(Sadler’s WellsとFairy King含む)配合あり
④母馬にNijinsky配合あり
⑤母馬にMr. Prospector(Raise a Native)配合あり
⑥母馬にDeputy Minister配合あり
⑦母馬にRainbow Quest配合あり
⑧父母間Halo(Hail to Reason)クロス配合あり
⑨母馬にSeattle Slew配合あり
⑩母馬にShirley Heights配合あり
この内容からすると、マテンロウウェイ(ギモーヴの2020)は6代目まで入れると①②④⑧⑨と5個も該当しております。
まず先ほど述べたLyphardクロスですがジャスタウェイ産駒としてはダノンザキッドにこの配合があります。
またダノンザキッドとはDanzig配合も共通しておりこれは非常に心強いです。
またジャスタウェイ産駒としてSeattle Slew配合があることも良いです。アドマイヤジャスタやテンダンスにも同じ配合があります。
父母間Haloクロス(サンデーサイレンスクロス)も有効。ラブミーファイン、ショウリュウハル、アルーリングウェイなどジャスタウェイ産駒においてPOG期間中2勝以上あげる馬が多数おります。
つまりマテンロウウェイ(ギモーヴの2020)の血統構成はPOG期間において重賞級の血統構成となっており順調に成長さえすれば成功はほぼ間違いないと思われるものとなっております。
以上です。
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