【8/12追記】当週調教
ダンテスヴュー(クロウキャニオンの2019)の8/11新馬戦当週最終調教が行われました。友道厩舎恒例(?)の芝追い切りです。
キレまくりましたね。素晴らしい調教です。個人的に最終芝追いは良いイメージがなく出来れば坂路、もしくはCWで行って欲しいところですが、今週の調教は半端ない内容でした。福永騎手が騎乗しての調教でしたので時計は出やすかったでしょうが、それにしてもどこまでも伸びていきそう具合に全身を使ってのストライドで芝の上を飛んでいる雰囲気がしました。
参考までに友道厩舎で今年勝利しているフィデルの調教が最終調教芝追いでしたので比較します。
こちらは川田騎手が最終追いに乗っていました。終いこそ11.5と同じですが全体の時計は2秒程度ダンデスヴューの方が早いです。フィデルはこの時計で新馬戦余裕の勝利。
これがあるべき比較なのか何とも言えませんが、私が当記事の最後にかいた「ダンデスヴューが重賞を勝つ可能性は低い」と書いたこと。訂正せねばならない気持ちでいっぱいであります。
推奨馬
・ダンテスヴュー(牡)
∟父:キングカメハメハ
∟母:クロウキャニオン
∟生産:ノーザンファーム
∟厩舎:友道厩舎
∟馬主:金子真人ホールディングス
POG本各紙で取り上げられたPOG選定における超有力馬の1頭です。2021/8/11時点のJRA-VAN:POG指名馬ランキングは以下の通り。ダンテスヴューは4位と相当な人気です。
後に述べますが、母クロウキャニオンは優秀は母馬であり活躍馬を多数輩出しております。そのため説明不要な馬ではありますが、若干の懸念点もある馬です。1つずつ解説していきます。
【推奨】1週前調教
先週の調教ですが、これが素晴らしい内容でした。直線に向いた際の騎手の指示に即座に反応しすごいキレ味を見せていました。
贅沢を言うと5F66秒台があれば完璧でしたが、終いは11秒台と良い時計で締めくくっております。
レースは新潟1800m新馬戦に参戦予定であるため今週どれだけ時計を出すのか分かりませんが、この1週前調教だけでも十分推奨出来る内容であると思っております。
参考までに一つ兄のヨーホーレイクの1週前調教は以下の通り。
時計はヨーホーレイクのほうがよいです。父が違いますしヨーホーレイクは最後は騎手がムチを入れてのこの時計でありますので、ダンテスヴューがそこまで見劣りするものではありません。調教動画の見た目だけでいうとダンテスヴューのほうが上だと考えます。
【推奨】馬体
馬体ですが本当に素晴らしいです。
◾️ダンテスヴュー
全体的なバランスもそうですが無駄がない馬体です。前足の筋肉も十分ありますしトモの形も良い。体型としては背中と腹との平行線がトモにかけて上向き加減につながっていく様は母クロウキャニオンの子供の特徴です。
以下が母クロウキャニオンの兄弟馬。
◾️ヨーホーレイク(牡:2018年)
◾️ストーンリッジ(牡:2017年)
◾️クールウォーター(牝:2016年)
この3頭はすべて父がディープインパクト。首の部分を見比べると分かりますがダンテスヴューとは違い若干細身。とは言っても非力という意味ではなくあくまでディープ産駒の特徴が出ているというところであります。
また他キングカメハメハ産駒とも比較します。全て2歳春頃の同率比較です。
◾️ドゥラメンテ
◾️レイデオロ
こう見るとキングカメハメハ産駒の馬体というのは一定ではないことが分かります。特にレイデオロなど母の特徴がそのまま体に出ております。
ダンテスヴューとこの2頭との馬体比較で言えば見劣りしませんので、この点も推奨出来ると言えます。
【懸念】生まれの順位
ダンテスヴューですが母クロウキャニオンの13番目の子です。
以前から記載している通りこれは適齢期外の出産です。活躍馬は初子〜第5子までの間に生まれていることが基本であります。第13子などもってのほかであります。参考までにキングカメハメハ産駒の他活躍馬が何番目に生まれているのか並べます。
・レイデオロ
∟母ラドラーダ:第2子
・ラブリーデイ
∟母ポップコーンジャズ:第4子
・ローズキングダム
∟母ローズバド:第3子
・ロードカナロア
∟母レディブラッサム:第5子
・ルーラーシップ
∟母エアグルーヴ:8子
・アパパネ
∟母ソルティビット:第3子
・ドゥラメンテ
∟母アドマイヤグルーヴ:第5子
・ベルシャザール
∟母マルカキャンディ:第5子
・フィフスペトル
∟母ライラックワイン:第2子
ルーラーシップだけが頭一つ出ていますがその他は全て第5子以内です。この点は懸念と言えます。
母クロウキャニオンについて
ダンテスヴューまで13頭もの子を産み、更には来年も第14子のブラックタイド産駒までいるのですから脅威的です。
母クロウキャニオンの子の人気はその安定感です。POG期間に全く活躍せず終わることはなく2勝、もしくは重賞連帯も複数あります。
ただPOG期間限定ではありますが重賞を勝ったのは母クロウキャニオンの第4子:カミノタサハラの1頭のみ。
贅沢な話ですがPOG選択において重賞連帯出来る可能性の高い馬を取得することは重要なものの、兄弟馬の状況からしてダンテスヴューが重賞を勝つ可能性は低いと考えます。
POG戦略上、「ダンテスヴューを軸」として考えるのは避け、あくまでも点数稼ぎ要員として位置付けるべきであります(他に期待値の高い主力の馬を必ずべつに用意すべき)。
キングカメハメハ産駒について
キングカメハメハ産駒がPOG期間に活躍するかですが、
・ドゥラメンテ
・レイデオロ
・アパパネ
・レッツゴードンキ
・エアスピネル
・ローズキングダム
このようにぞろぞろ出てはきますが、レイデオロ活躍を最後にその後あまり活躍しておりません。2019年産駒が最後の産駒ということでPOG戦略度返しでキングカメハメハ産駒を選びたく思い、以下記事も書きました。
ダンデスヴューにかかる期待値は通常よりも大きく、かなり高い目線で記事を書きました。
新潟競馬場で激震が起こるくらいの強烈なデビュー戦となることを心から期待しております。
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