推奨馬
・アルトシュタット(牡)
∟父:ロードカナロア
∟母:マルティンスターク
∟厩舎:安田翔伍厩舎
∟生産:ノーザンファーム
キャロットクラブの2019年産駒の紹介です。母マルティンスタークですが、サンデーサイレンスの血を持たぬMr. Prospector系の父との配合は初であります。アルトシュタットはマルティンスタークの第7子。POG期間活躍馬に多い適齢期(初子〜第5子)は過ぎております。何点かの懸念は抱えつつ魅力ある馬と思いましたので、まとめていきます。
調教
今週の調教が非常に良かったです。今回の記事を書くきっかけになったのも、この調教映像を見たからであります。
時計は抜群とまでは行かぬも、直線に入ったあとからの前方への推進力に物凄さを感じます。力強いですね。
騎乗者がほぼ促さずとも併せ馬を余裕で抜き去りました。併せ馬はサイレントスウープ(古馬1勝)で格上相手。これは期待できます。
いつものごとく兄弟馬との比較したい所ですが兄弟馬調教映像がありません。そこで栗東調教ばでこの夏の新潟の芝1600m新馬戦を勝ったオタルエバーと比べます。こちらは坂路調教。
アルトシュタットは2週前に栗東坂路で52.8→38.6→24.9→12.0。
オタルエバーの調教は当週でこれです。それで有力馬コリエンテスに勝利。
アルトシュタットの時計は優秀、且つ大きな力は秘めていると言えます。
馬体・測尺
アルトシュタットの馬体、測尺をそれぞれ解説していきます。
まずは馬体からいきます。
・1歳時
・2歳春ごろ
昨年同時期も見てはおりました。1歳時・2歳時とも馬体素晴らしいですね。どちらかと言うと、1歳時の方が時期として評価が高いです。
2歳時はそこまで言うほどでもないですが若干胴が詰まってしまっているように思えます。それでもトモのボリューム・形は申し分なく素晴らしいものであります。
次にアルトシュタットの1歳時の測尺です。
・体高:151.0 ・管囲:20.4
・胸囲:175.0 ・体重:442
ロードカナロア産駒として問題無しであります。ロードカナロア産駒の活躍馬測尺解説はこちらの記事をご覧下さい。
要は1歳時に442kgとなっているという事はそれ以上の体重での出走は間違いありませんので、この点は素晴らしいと言えます。
血統
ロードカナロア×母父シンボリクリスエスとの組合せで行きます。
3歳馬以上での集計ですが過去22頭おりPOG期間2勝以上勝った馬は2頭。
1)ゲンパチミーティア
∟フローラルウォーク賞1着
2)アオイショー
∟山吹賞1着
あまり活躍している馬はいません。この組合せでの有名どころとしては過去ソルドラードという馬がいました。母ラドラーダということでレイデオロとほぼ同血で注目されましたがPOG期間中には勝ち上がれませんでした。
母父シンボリクリスエスのキャロットクラブ馬といえば今年はヴァーンフリートが勝っています。
この時も書きましたが、リオンディーズ×母父シンボリクリスエスの組合せは厳しく、それは父ロードカナロアとて同じようですので懸念材料であります。
また母マルティンスタークについてですが、POG期間に活躍した馬はエングレーバー(父オルフェーヴル)のみです。1勝クラス1着、プリンシパルS2着まで来ました。ただ他の兄弟馬はだめです。
同じキャロットクラブの馬としてヴァーンフリートに勢いづけられ不安払拭といきたい所です。
厩舎
安田翔伍厩舎×ロードカナロア産駒の組合せで確認します。
3歳以上馬を対象とすると、該当馬9頭。
POG期間勝ち上がり頭数は5頭。
POG期間勝ち上がり率55.5%。率としては良い方ですが、期間中2勝以上出来た馬は1頭もいません。
キングオブコージという馬が目黒記念をかつなどしておりますが、POG期間中は厳しいです。
最後に
結論としては、調教と馬体は最高でありますが、血統と厩舎が懸念材料であります。
今週日曜日新潟芝1600m出走予定ですが別記事で推奨したステルナティーアと被ってしまいました。
どちらが勝つでしょうか。
両頭とも父ロードカナロア産駒×ノーザンファーム生産馬。難しいところですがワクワクしますね。
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