推奨馬
・シンティレーション(牝)
∟父:ロードカナロア
∟母:ファシネートダイア
∟馬主:シルクレーシング
∟生産:ノーザンファーム
∟厩舎:池上厩舎
シルクレーシング2021年募集馬です。ロードカナロア産駒は初めての紹介です。現在2歳リーディングサイヤーランキングで12位。キングエルメス、キミワクイーン、ダノンスコーピオンが勝利しております。
ただここ最近ロードカナロアについては勢いが弱いと思います。ロードカナロア自体は産駒デビュー当時、アーモンドアイ、サートゥルナーリア、スティルヴィオなどを輩出し勢いがありました。日本競馬会活性化のためにもロードカナロア産駒にももっと頑張って頂きたいところであります。
母ファシネートダイアの子供はファシネートゼット(POG期間2勝。兵庫ジュニアグランプリG3を3着)とブライトギフト(POG期間1勝。合計2勝で無敗)がいます。もう1頭はキューピッドアロー(POG期間2着2回)であり、かなり優秀です。
馬体
実は馬体はあまり好みではありません。全体的に迫力に欠けます。
以下はシルクレーシングで募集された当初の写真。
現在とあまり変わっていない気がします。この点は心配です。
参考までにロードカナロア産駒のPOG期間重賞勝ち馬の各クラブ募集時の馬体は以下の通りです。
◾️スティルヴィオ
◾️ヴァルディゼール
◾️アーモンドアイ
◾️ケイデンスコール
こう見ると4頭ともトモがしっかりしていること、胴はある程度の長さがあること、腹袋がしっかりしていること、腹回りと背中がおおよそ平行なままトモに自然と繋がる馬体になっていること、などが共通しております。
以前掲載しました「馬体の見方」記事も記載しておきます。
シンティレーションは今回推奨馬として挙げましたが馬体は不安材料です。
調教
今回シンティレーションを推奨する理由の一つは今週の調教です。
圧巻でした。手応えも良く最後は流しています。一部ネット上では評価について賛否両論あるようですが、私は素晴らしい内容だと評価しております。
以下記事で紹介しておりますが、今回の時計はかなり優秀です。馬場差はあれどあのソダシを凌ぐ好時計であります。
ただ正直なところ、今週シンティレーションより良い時計の馬はいました。同レースに参戦するトップキャストです。
見比べていただくと分かりますがトップキャストは調教において騎乗者がかなり促しており、更には口向きの悪さも見せておりました。
それに比べシンティレーションは素直な様子で最後は促さずとも併せ馬を抜き去っていましたので全く違うものに見えたのであります。
馬体重
競走馬の能力に馬体重は一定の関係性があるように思っています。
とは言っても先週小倉新馬戦で馬体重398kgのスリーパーダが勝利、古馬にはメロディーレーンという兵もおり、私が記載している論理は既に破綻寸前でありますが、特にロードカナロア産駒においてはその点に注意した方が良いと考えます。
以下POG期間に活躍したロードカナロア産駒のデビュー時馬体重をまとめました。
・アーモンドアイ : 472kg
・サートゥルナーリア : 488kg
・スティルヴィオ : 462kg
・ケイデンスコール : 464kg
・ファンタジスト : 448kg
・イベリス : 446kg
・サトノウィザード : 482kg
・ヴァルディゼール : 444kg
・アドマイヤハダル : 472kg
・タイムトゥヘヴン : 480kg
このように最低でも440kgは必要。挙げた10頭中7頭は馬体重が450kg以上。ロードカナロア産駒選定においては最低でも2歳時に馬体重450kgのもの、もしくは一口馬主クラブの選定時など「450kg以上の馬体重まで成長する期待値の一歳時馬体重」であるものを選ぶべきだと考えております。
肝心のシンティレーションですが、1歳募集時の馬体重が450kg。その後が分かりませんが最低450kgは確保出来ているはずですのでこの点問題なく、条件クリアしているはずであります。
最後に
血統構成ですがロードカナロア×母父アグネスタキオン、活躍馬にサトノウィザードやヴェルスパーがおります。
また池上厩舎ですが、POG期間としてはあまり活躍は目立たず、この馬で勢いづけてほしいと思っております。
池上厩舎のロードカナロア産駒を確認するとホウオウエミーズという馬がいました(血統構成も同じくロードカナロア×母父アグネスタキオン)。POG期間勝ち上がり、スイートピーSまで参加しております。
シンティレーションはこれを余裕で超えることが出来ると思っております。
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